書類を2分でスキャン風に:Word・Google ドキュメント・写真
書類をスキャン風にするには、まずPDFに書き出し(Wordなら「ファイル」→「名前を付けて保存」→ PDF、Google ドキュメントなら「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF ドキュメント(.pdf)」)、無料のスキャンツールを開いて、わずかな回転と軽いノイズ・ぼかしを設定し、カラーモードはグレーのままでダウンロードします。レイアウトはそのまま保たれ、ファイルがブラウザの外に出ることもありません。
オフィスのスキャナーを通したような書類が必要なのに、近くにスキャナーがない。あるいは、スキャンし直すためだけに印刷するのはもったいない。このガイドでは、Wordファイル、Google ドキュメント、スプレッドシート、スマホで撮った写真を書類としてスキャン風にする方法を、本物らしく見える設定値と、正直にお伝えすべき限界とあわせて紹介します。
製品に関する情報は私たち自身のツールに基づいています。法律や提出に関する背景情報は、内国歳入庁(IRS)、米国の裁判所、Microsoft、Apple、大学の資料から引用し、各セクションにリンクを掲載しています。
書類をスキャン風にするには?
書類をスキャン風にするには、各ページを、スキャナーらしい不完全さを持った画像に変えます。わずかな傾き、やわらかいピント、軽いノイズ、グレーの階調、ときには温かみのある紙の色味です。ブラウザのツールなら数秒で済むので、何も印刷しなくても、WordファイルやGoogle ドキュメントを紙のスキャンのように仕上げられます。
本物のフラットベッドスキャンは、紙を撮影した写真です。ガラス面が完全にきれいなことはなく、用紙が完全にまっすぐ置かれることもなく、センサーはかすかな斑点を加えます。デジタルでスキャン風にするときは、こうした特徴を偶然ではなく意図的に再現します。
出力されるファイルは、構造の面でも異なります。ジェームズ・マディソン大学のデジタルアクセシビリティチームによると、「スキャンした書類のPDFは、多くの場合、デジタル写真と同じように書類の画像にすぎず、通常は読み取り可能なテキストを含んでいません。」このツールが作るのは、まさにそうしたファイルです。すべてのページが新しいPDFの中のJPEG画像になるため、テキストは選択できなくなり、リンクやフォームフィールドもなくなります。
手順:書類をスキャン風に仕上げる
書類をスキャンしたように見せる確実な方法は4ステップです。ファイルをPDFに書き出し、スキャンツールを開き、回転、ノイズ、ぼかし、色を調整して、新しいPDFをダウンロードします。フォント、表、ロゴ、改ページを配置したとおりの位置に保てるのは、PDFに書き出しておくからです。
- 書類をPDFに書き出す。Microsoft Wordでは「ファイル」→「名前を付けて保存」(または「エクスポート」)→ PDFを選びます。Google ドキュメントでは「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF ドキュメント(.pdf)」を選びます。スプレッドシートでは、PDFとして保存するか、PDFに印刷します。この手順を省いてよいのは、書式のないテキストだけの書類の場合に限ります。
- スキャンツールを開く。パソコンでもスマホでも、最新のブラウザでpdflookscanned.com/scanにアクセスし、PDFをページにドロップします。アカウントは必要ありません。
- スキャン設定を調整する。まずはデフォルト(回転1°、ぼかし0.3、ノイズ0.1、グレー)から始め、ページごとに傾きが変わるよう回転のばらつきを0.5°にします。古い紙のような色味にしたい場合は、黄ばみを0.2〜0.4に上げます。ライブプレビューで仕上がりを確認しましょう。
- スキャン風PDFをダウンロードする。ダウンロードをクリックすると、すべてのページがJPEG画像になった新しいPDFが保存されます。一度PDFビューアーで開き、テキストが選択できなくなっていること、ページがはっきり読めることを確認してください。
短い手紙や申込書なら、作業全体でたいてい2分もかかりません。ページが多いファイルほど時間がかかるのは、すべてのページをブラウザのタブ内でレンダリングし、フィルターをかけ、圧縮するためです。
DOCXのまま使う?先にPDFに書き出す?
レイアウトが大切なら、必ず先にPDFに書き出してください。スキャンツールはDOCXファイルを直接読み込めますが、取り出すのはテキストだけで、それをA4ページにHelvetica 11ポイント、余白0.75インチで組み直します。フォント、表、画像、ヘッダー、ロゴ、レターヘッドは失われます。PDFはそのまま使われるので、細部まですべて残ります。
DOCXの直接読み込みは、再現性ではなく手軽さのために用意した機能です。言葉だけが大事な簡単なメモ、リスト、下書きならうまく使えます。しかし、会社のレターヘッド入りの手紙、記入済みの申込書、書式の整ったレポートを直接アップロードすると、元の書類とはまったく違うページになり、意味がなくなってしまいます。
| 元のファイル | そのままドロップしてよい? | 直接アップロードで残るもの | おすすめの方法 |
|---|---|---|---|
| Wordの手紙、レポート、申込書(DOCX) | おすすめしない | テキストのみ(Helvetica 11ポイント、A4) | 「名前を付けて保存」→ PDFにしてから、そのPDFをスキャン風に |
| テキストだけのDOCX(メモ、リスト) | はい | すべての文字。書式は不要 | 直接アップロードで問題なし |
| Google ドキュメント | PDFとしてダウンロード | 該当なし(リンクからの直接読み込みは不可) | 「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF ドキュメント(.pdf)」 |
| Excelブック(XLSX/XLS) | おすすめしない | 各シートがCSV形式のテキストとしてA4に。枠線や書式はなし | PDFとして保存してから、スキャン風に |
| CSVまたはTXTファイル | 単純なデータならはい | A4ページのプレーンテキスト | 直接アップロード。または表計算ソフトで整えてからPDFに書き出す |
| ウェブページ(HTML) | ほとんどの場合いいえ | 表示されているテキストのみ | 先にChromeやEdgeでページをPDFに印刷する |
| 既存のPDF | はい | すべて。レイアウトも保持 | そのままドロップ |
| 紙を撮った写真(JPG/PNG) | はい | 画像全体。1枚の画像=1ページ | 先にトリミングと傾き補正をしてからドロップ |
目安は簡単です。標準的なフォントで画像のない状態の書類を見て困るようなら、スキャン風にする前にPDFに書き出してください。
Word文書をスキャン風にする方法
Word文書をスキャン風にするには、Microsoft WordからPDFとして保存し、そのPDFをスキャンツールにかけます。Word自体のPDF書き出しなら、フォント、表、ヘッダー、画像として貼り付けた署名、ページ番号が保たれ、スキャン効果がそれを本物らしい画像のページに変えてくれます。
Word文書をPDFに書き出す
- Microsoft Wordで書類を開き、最後のページに不要な白紙ページがないか確認します。
- Windowsでは「ファイル」→「名前を付けて保存」を選び、保存先のフォルダーを選んで、ファイルの種類をPDFにします。Macでは「ファイル」→「名前を付けて保存」(または「エクスポート」)を選び、ファイル形式にPDFを指定します。
- 元のページをできるだけくっきりさせるため、最適化は「標準」のままにします。
- 保存したら、新しいPDFをスキャンツールにドロップします。
Microsoft サポートによると、Officeのデスクトップアプリでは直接PDFとして保存でき、印刷向けの「標準」と、ファイルを小さくする「最小サイズ」を選べます。選ぶのは「標準」です。スキャン効果があとで独自にJPEG圧縮を加えるので、元のページがくっきりしているほど、ぼかしやノイズを加えたあとも文字がきれいに残ります。
Microsoftのページでは、関連するオプションについても説明しています。「フォントを文書に埋め込めない場合、PDFはテキストのビットマップ画像を使用し、元の文書と同じ見た目になるようにします。」このオプションだけではページが完全にまっすぐできれいなままなので、スキャン風にはなりませんが、書き出しの段階でもテキストが画像になりうることがわかります。
お使いのパソコンのWordにPDFのオプションがない場合は、代わりにシステムのプリンターを使います。Windowsでは、内蔵の「Microsoft Print to PDF」プリンターで印刷します。macOSでは、プリントダイアログを開いて「PDF」→「PDFとして保存…」を選びます。どちらでも普通のPDFができるので、次の手順でスキャン風にできます。
Google ドキュメントをスキャン風にする方法
Google ドキュメントをスキャン風にするには、「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF ドキュメント(.pdf)」でPDFとしてダウンロードし、そのファイルをスキャンツールで開きます。ダウンロードしたPDFにはドキュメントのフォント、画像、ページレイアウトが保たれるので、スキャン風の仕上がりもエディターで見たとおりになります。
- Google ドキュメントで書類を開き、実際の改ページを確認できるよう「印刷レイアウト」表示にします。
- 「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF ドキュメント(.pdf)」を選びます。ファイルは「ダウンロード」フォルダに保存されます。
- 新しいタブでスキャンツールを開き、PDFをドロップします。
- 設定を調整してプレビューを確認し、スキャン風のコピーをダウンロードします。
米国のGoogle ドキュメントでは通常レターサイズが既定のページサイズですが、このツールにテキストを直接アップロードした場合はA4になります。PDFに書き出せば、このずれは起きません。スキャン風のファイルは元のドキュメントのページサイズをそのまま引き継ぐので、受け取った相手がレターサイズの用紙に印刷する場合にも安心です。
同じ方法はスマホでも使えます。Google ドキュメントのモバイルアプリで「共有とエクスポート」または「印刷」からPDFを保存し、スマホのブラウザでpdflookscanned.comを開いて、「ファイル」や「ダウンロード」からそのファイルを選びます。
ExcelやCSVをスキャン風にする方法
スプレッドシートをスキャン風にするには、まずExcelブックをPDFとして保存してから、スキャン効果をかけます。XLSXやXLSファイルをそのままツールにドロップすると、各シートがCSV形式のテキストとしてA4ページに変換され、枠線、列の幅、数値の書式、色、グラフが失われます。
スプレッドシートは、そのままではページに収まらないことが多いため、手紙よりも下準備が必要です。書き出す前に「ページレイアウト」(または「ページ設定」)を開いて印刷の向きを設定し、「すべての列を1ページに印刷」を選びましょう。こうすれば、横に長い表が何枚もの用紙に分かれずに済みます。
- 印刷範囲を選び、印刷の向きと拡大縮小を設定して、印刷プレビューを確認します。
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」→ PDFを選ぶか、Windowsなら「Microsoft Print to PDF」に、macOSなら「PDFとして保存…」で印刷します。
- PDFをスキャンツールにドロップし、解像度は2×以上にします。表の小さな数字にはピクセルが多く必要だからです。
直接アップロードが理にかなっているのは、そのままのCSVファイルだけです。ツールはカンマ区切りの値をA4ページにプレーンテキストとして印字するので、データを簡単に印刷したような見た目になります。整った表にしたい場合は、CSVを表計算ソフトで開き、PDFに書き出してください。
写真をスキャンした書類のように見せる方法
スマホで撮った写真をスキャンした書類のように見せるには、まずスマホに内蔵された書類スキャン機能でトリミングと傾き補正を行い、その画像をスキャンツールにドロップします。ツールはJPGやPNGを元の解像度のまま1枚ずつPDFのページに配置し、グレーの階調、ノイズ、ぼかしを加えますが、トリミング、傾き補正、遠近の補正は行いません。
形の補正は内蔵のスキャン機能に任せます。iPhoneでは、Appleの「メモ」Appで紙の書類をスキャンでき、端を自動で検出してくれます。「ファイル」Appにも同じスキャナーがあります。多くのAndroidスマホには、カメラや「ファイル」アプリに書類(ドキュメント)モードがあります。どちらかを使って、平らで長方形のページにしてから、スキャン風の加工をしましょう。
- 光:フラッシュを使わず、むらのない自然光で撮影します。光沢紙に白飛びが出なくなります。
- 角度:スマホをページと平行に構えます。自動補正があっても、角度が急だと奥側の端がぼやけます。
- 背景:用紙を暗い無地の面に置くと、端の検出が四隅を見つけやすくなります。
- 形式:各画像はA4ページに収まるよう拡大縮小され、中央に配置されます(横長の画像は横向きのA4)。JPGとPNGはそのまま埋め込まれ、WebP、GIF、BMP、SVGは長辺が最大2,200pxのJPEGに変換されます。
1つの画像ファイルは、必ず1ページのPDFになります。契約書を5ページ分撮影した場合は、先に1つにまとめてください。Macなら、すべての画像を「プレビュー」で開き、サイドバーで選択して「プリント」→「PDFとして保存…」を選びます。Windowsなら、写真を選択して「フォト」アプリで「印刷」を開き、「Microsoft Print to PDF」を選びます。そのうえで、まとめたPDFをスキャン風にします。
写真については、画像をスキャン風PDFに変換する方法のガイドでさらに詳しく解説しています。
署名した書類をスキャン風にする方法
署名した申込書を印刷せずにスキャン風にするには、記入済みの書類をPDFに書き出し、ツールの「スタンプ・署名」オプションで自分の署名画像を追加し、位置とサイズを調整してからスキャン効果をかけます。署名はテキストと一緒にページ画像にフラット化されるので、本物のスキャンに写ったインクと同じように見えます。
印刷して署名し、またスキャンするという流れは、時間もお金もかかります。たとえばイーストテネシー州立大学の図書館では、白黒印刷は1ページ10セント、カラー印刷は25セントかかり、そのあとにスキャナーも必要です。デジタルで署名すれば、どちらの手間もなくなります。
署名やスタンプの画像を追加する
- 白い紙に濃い色のペンで署名して撮影し、署名のまわりをぎりぎりまでトリミングします。背景が透明なPNGにすると最もきれいに見えます。
- スキャンツールで「スタンプ・署名」オプションを開き、画像をアップロードします。
- 「横位置」と「縦位置」で署名欄の上に移動させ、線の長さに合うまで「サイズ」を調整します。
- カラーモードをグレーにし、軽いぼかしとノイズをかけてダウンロードします。これで署名にも印刷された文字と同じ質感がつきます。
米国では電子署名が広く認められています。ESIGN法(米国の電子署名法)は「当該取引に関する署名、契約、その他の記録は、電子的形式であることのみを理由として、法的効力、有効性、執行可能性を否定されない」と定めています。内国歳入庁(IRS)はさらに踏み込み、認められる電子署名の形式として「電子記録に添付された、手書き署名のスキャン画像またはデジタル化画像」を挙げています。
一方で、裁判所は逆の方法を好むこともあります。米国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所は、多くの書類について、署名したページをスキャンする代わりに「/s/」形式の署名を電子提出で使うことを認めています。書類を受け取る側の個別のルールには、必ず従ってください。
書類の種類ごとに合う方法は?
書類の種類によって、適した方法と最初の設定は少しずつ異なります。書式のある文書はPDFに書き出して控えめな設定で、スプレッドシートは高めの解像度で、写真は先にトリミングしてから、署名した申込書はスキャン効果の前に署名画像を配置して処理します。おすすめの初期設定を下の表にまとめました。
| 元のファイルの種類 | 方法 | 初期設定 |
|---|---|---|
| Wordの手紙やレポート | 「名前を付けて保存」→ PDF → /scan | 回転0.5〜1°、ばらつき0.5°、ぼかし0.3、ノイズ0.1、グレー、2× |
| Google ドキュメント | 「ダウンロード」→「PDF ドキュメント」→ /scan | Wordと同じ。温かみのある紙にするなら黄ばみ0.2 |
| Excelの表 | 「ページ設定」→ PDF → /scan | 回転0.5°、ぼかし0.2、ノイズ0.1、グレー、2.5〜3× |
| プレーンテキストやCSV | 直接アップロード | デフォルト。A4ページ、Helvetica 11ポイント |
| 紙を撮ったスマホ写真 | OSのスキャナーでトリミング → JPG/PNG → /scan | 回転0〜0.5°、ぼかし0.2、ノイズ0.1、コントラスト1.1〜1.2、グレー |
| 署名した申込書 | PDF+署名画像 → /scan | 回転1°、ぼかし0.3、ノイズ0.15、グレー、枠線あり |
| カラーのパンフレットやチラシ | PDF → /scan | カラーモードはカラー、黄ばみ0.3、ぼかし0.3、2× |
これらはあくまで出発点で、決まったレシピではありません。スライダーを動かすたびにライブプレビューが更新されるので、ページ上でいちばん小さな文字を見ながら調整してください。
文字中心の書類をスキャン風にする設定は?
文字の多い書類を本物らしく見せる設定は控えめです。回転は0.5〜1.5°、ぼかしは0.3前後、ノイズは0.05〜0.2、カラーモードはグレー、解像度は2×にします。これより強い値にすると、スキャンではなく傷んだページのように見え、小さな文字も読みにくくなります。
各設定には決まった範囲があるので、あとで同じ見た目を再現できます。以下に、各設定の範囲、デフォルト値、手紙・契約書・レポート向けのアドバイスをまとめました。
- 回転(−10°〜10°、デフォルト1°)
- 0.5〜1.5°なら、手で置いた用紙のように見えます。3°を超えると雑な印象になります。
- 回転のばらつき(0〜10°、デフォルト0.5°)
- 0.3〜0.8°にすると、実際の原稿送り装置でスキャンしたように、ページごとにわずかに異なる傾きがつきます。
- ぼかし(0〜1、デフォルト0.3)
- 10〜12ポイントの本文なら0.2〜0.4。小さな文字や脚注がある場合は低めにします。
- ノイズ(0〜1、デフォルト0.1)
- 0.05〜0.2なら、読みやすさを損なわずにセンサーノイズのような斑点を加えられます。
- 明るさとコントラスト(0〜2、デフォルト1)
- コントラスト1.1〜1.2でコピー機でコピーしたような見た目に。明るさ1.05でグレーがかった背景を明るくできます。
- 黄ばみ(0〜2、デフォルト0)
- 0.2〜0.5でオフホワイトや古い紙の雰囲気に。真っ白なコピー用紙らしくするなら0のままにします。
- カラーモード(グレーまたはカラー、デフォルトはグレー)
- ほとんどのオフィス書類はグレーで。ロゴやスタンプの色を残す必要があるときだけカラーにします。
- 枠線(あり/なし、デフォルトはなし)
- スキャナーのふたの縁のような、細く暗い線をページの周囲に加えます。
- 解像度(1×〜3×、デフォルト2×)
- 2×は約144dpi、3×は約216dpiで細かい文字向けですが、ファイルサイズは大きくなります。
各アーティファクトとすぐに使えるプリセットについて詳しくは、スキャン風加工の設定ガイドをご覧ください。ページを白黒にしたいだけなら、グレースケールと白黒の違いを解説したガイドが参考になります。
複数ページ・複数ファイルの書類をスキャン風にする方法
複数ページのPDFは一度に処理され、すべてのページに同じ設定が適用されます。回転のばらつきを使えば、ページごとに異なるランダムな傾きがつきます。別々の書類がたくさんある場合は、/scan/bulkの一括スキャンページで複数のファイルを処理し、元のファイル1つにつき1つのスキャン風PDFを、まとめて1つのZIPでダウンロードできます。
ページ数は処理時間とファイルサイズに影響します。各ページは選んだ解像度でレンダリングされ、JPEG画像として保存されるので、30ページのレポートを3×で処理すると、2×の場合より目に見えて時間がかかり、ファイルもずっと大きくなります。長い書類なら、たいていは2×がちょうどよいバランスです。
オンラインでファイルを提出するときは、サイズの上限が重要です。たとえばアメリカ合衆国市民権・移民業務局(USCIS)は、オンライン申請で証拠ファイル1件あたり12MBまでに制限しており、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所は50MBを超える証拠書類を分割するよう求めています。スキャン風PDFが大きすぎる場合は、解像度を1.5×に下げるか、処理する前に元のPDFを分割してください。
- 一括スキャン:/scan/bulkを開き、すべてのファイルを追加して共通の設定を決め、ZIPをダウンロードします。
- Chrome拡張機能:サイドパネルで動く拡張機能は同じエンジンを使っており、複数のファイルを一度に受け付けます。
- 統一感:同じスキャナーで読み取ったことになる書類には、まったく同じ設定を使いましょう。
スキャン風コピーが本物らしいか確認する方法
スキャン風コピーは3段階で確認します。ダウンロードしたPDFを開いてテキストを選択してみる、100%に拡大していちばん小さな文字を読む、腕を伸ばした距離からページ全体を見て傾きと色味を判断する、の3つです。説得力のある仕上がりなら、テキストは選択できず、文字は読みやすく、全体にむらなく不完全に見えます。
- 選択テスト。PDFビューアーでCtrl+AまたはCommand+Aを押します。各ページが画像になっているので、何もハイライトされないはずです。
- 読みやすさテスト。日付、金額、参照番号の数字を声に出して読んでみます。相手が最初に確認するのはこうした文字です。
- 統一感テスト。すべてのページをスクロールします。1回のスキャン作業で読み取ったときのように、傾きはわずかに変わり、色味とノイズは同じになっているはずです。
- サイズテスト。ファイルサイズを確認し、使う予定のポータルやメールサービスの上限と比べます。
- メタデータテスト。文書のプロパティを開きます。タイトルや作成者に下書きの名前が残っていたら、ツールのメタデータ欄で編集して、もう一度書き出します。
メタデータの確認は忘れがちです。このツールではタイトル、作成者、件名、キーワード、PDF変換ソフト、作成アプリケーションを設定できるので、プロパティ欄に古い作業用のタイトルが表示されることなく、書類をわかりやすく説明できます。
本物のスキャンに見えなくなる失敗
スキャン風にしようとしてうまくいかない原因は、ほとんどが次の5つの失敗のどれかです。書式のあるDOCXを直接アップロードする、回転やぼかしをかけすぎる、カラーとグレーのページが混在する、解像度の低い写真を使う、すべてのページで傾きが同じになっている、の5つです。どれも、正しい方法と設定を選べば簡単に避けられます。
| 失敗 | どう見えるか | 対処法 |
|---|---|---|
| 書式のあるDOCXを直接アップロード | A4にHelveticaの素っ気ない文字だけが並び、ロゴや表が消える | 先にPDFに書き出してから、スキャン風にする |
| 回転が3°を超えている | ガラス面に放り投げたように見える | 回転は0.5°〜1.5°の範囲に |
| ぼかしが0.6を超えている | 小さな文字がつぶれる | ぼかし0.2〜0.4、解像度2×以上 |
| 全ページで傾きが同じ | デジタルで生成したように見える | 回転のばらつきを0.3〜0.8°加える |
| トリミングしていないスマホ写真 | 机の表面や指が写り込んでいる | アップロード前にOSのスキャナーでトリミング |
| ノイズのない真っ白なページ | スクリーンショットのように見える | ノイズ0.05〜0.2、黄ばみ0.1〜0.3 |
もう1つの見落としがちな失敗は、ツールに折り目、しわ、コーヒーのしみ、影になった端などを期待することです。このツールにはそうした機能はありません。再現するのは、傾き、ぼかし、ノイズ、色味、任意の枠線による、きれいなオフィスのスキャンです。本物らしいオフィスのスキャンを目指すなら、この控えめさはむしろ長所です。
最後に、スキャン風コピーで失われるものを覚えておきましょう。ハイパーリンク、しおり、入力可能な欄、選択できるテキストはなくなります。編集用に元のファイルを残しておき、スキャン風の書類は、画像形式の書類が求められる場面でだけ共有してください。
DOCXのアップロードは、ワンクリックで済ませたいという声に応えて追加しましたが、何ができるかは正直にお伝えしています。残るのは言葉であって、レイアウトではありません。レターヘッド、表、署名欄のある書類は、先にPDFに書き出してからスキャン風にしてください。出発点としては、グレーで回転1°、ばらつき0.5°、ぼかし0.3、ノイズ0.1にすれば、ごく普通のオフィスのスキャンに見えます。しかも、ファイルが端末の外に出ることはありません。Make PDF look scanned チーム(Webツール・Chrome拡張機能の開発チーム)
パソコンでPDFに印刷する方法など、同じ結果を得るためのほかの方法については、PDFをスキャンしたように見せる方法のまとめガイドをご覧ください。何をもってスキャンしたファイルと言えるのかについては、スキャンPDFとはで解説しています。
書類をスキャン風にする:よくある質問
ここでは、書類をスキャン風にしたいときによく寄せられる質問にお答えします。スマホでの使い方、プリンターなしでの作り方、リンクやテキストがどうなるか、ファイルサイズ、プライバシー、法的に受け入れられるかどうか、といった内容です。どの回答も、現在のツールの実際の動作に基づいています。
スマホで書類をスキャン風にできますか?
はい。スマホのブラウザでpdflookscanned.com/scanを開き、「ファイル」や「ダウンロード」からPDFや画像を選んで、スライダーを調整し、ダウンロードします。レイアウトを保つため、WordファイルやGoogle ドキュメントは、先にそれぞれのモバイルアプリでPDFに書き出しておきましょう。
印刷せずに書類をスキャン風にするには?
ファイルをPDFに書き出し、ブラウザでスキャン効果をかけます。ツールは各ページを傾き、ぼかし、ノイズ、グレーの階調を加えた画像としてレンダリングするので、プリンターもスキャナーも使わずに、紙をスキャンしたような見た目が得られます。
Wordファイルの書式が消えてしまったのはなぜですか?
DOCXを直接アップロードしたためです。DOCXを直接アップロードすると、テキストだけが残り、A4ページにHelvetica 11ポイントで組み直されます。フォント、表、画像を残すには、WordでPDFとして保存し、そのPDFをアップロードしてください。
スキャン風にしたあとも、ハイパーリンクは使えますか?
いいえ。すべてのページが新しいPDFの中のJPEG画像になるため、ハイパーリンク、しおり、フォームフィールド、選択できるテキストは失われます。読み手がリンクをクリックする必要がある場合は、元のファイルを残しておきましょう。
スキャン風コピーはテキスト検索できますか?
いいえ。出力は画像のみで、ツールはOCRを行いません。裁判所や行政機関がテキスト検索可能なPDFを求めている場合は、元のPDFを提出するか、パソコン用のPDFソフトで別途OCRをかけてください。
白黒でスキャンしたように見せるには?
カラーモードはデフォルトのグレーのままにし、コントラストを1.2程度に上げると、コピー機でコピーしたような見た目になります。グレーはやわらかい階調を残します。完全な白黒(2値化)については、グレースケールのガイドで解説しています。
書類がどこかにアップロードされることはありますか?
いいえ。処理はpdf.jsとキャンバスを使ってブラウザ内でローカルに行われ、ファイルが処理用サーバーに送られることはありません。初回アクセス後は、インストールしたウェブアプリとしてオフラインでも動作します。
Google ドキュメントをダウンロードせずにスキャン風にできますか?
直接はできません。ツールは端末上のファイルを扱います。Google ドキュメントで「ファイル」→「ダウンロード」→「PDF ドキュメント(.pdf)」を選び、そのPDFをスキャンツールにドロップしてください。ダウンロードは数秒で終わります。
スキャン風PDFが元のファイルより大きくなるのはなぜですか?
元のファイルのテキストはコンパクトなベクターデータとして保存されていますが、スキャン風コピーはすべてのページをJPEG画像として保存するからです。サイズを小さくするには、解像度を2×から1.5×に下げるか、1ファイルあたりのページ数を減らしてください。
スキャン風の署名は法的に有効ですか?
米国では、ESIGN法により、電子的であることのみを理由に署名の法的効力を否定することはできないとされています。また、内国歳入庁(IRS)は電子署名の制度で、手書き署名のスキャン画像を認めています。ただし、最終的には受け取る側のルールで決まるので、先に確認してください。
複数の写真を1つのスキャン風PDFにまとめられますか?
ツールは画像1枚ごとに1ページのPDFを作ります。先に、Macなら「プレビュー」、Windowsなら「Microsoft Print to PDF」で写真を1つのPDFにまとめ、そのPDFをスキャン風にしてください。
今すぐ書類をスキャン風に
WordファイルやGoogle ドキュメントをPDFに書き出し、無料ツールにドロップすれば、本物らしいスキャン風コピーをダウンロードできます。処理はすべてブラウザ内で行われます。